ベンジャミン・バトン 数奇な人生

日本語タイトルこそ「数奇な」とはなっているけど、
時計の針が逆に回っている以外は普通の人と同じように
喜びも悲しみも、出会いも別れもやってくる人のお話。
・・・じゃあ、針が普通に回り続ける我々の人生の間にいったい
どれほどの違いがあるのか？
そういうことをぼんやり考えながら映画を観てました。

映画の最初の頃に出てくる
「歩む道は違っても、ゴールは同じ」っていう台詞が
最後に心にストンと落ちてくる寸法。そこも心地いい。

２時間半以上の長さをまったく飽きさせることなく
見せきった監督の手腕はすごいですね。
どちらかっつーと、とんがった映像を撮る印象の人だったのに、
いつの間にこんな貫禄たっぷりの王道監督になっちゃったんだろ？
ちょっと舌巻きました。

WALL－E

やっとこさ観に行けました。

登場するロボット達の仕草がいちいち可愛くてタマラン！
フィギュアとかで揃えて手元に置いておきたいくらい。
簡単な台詞しかしゃべらないロボット達の心の細やかな
動きまできっちりくっきり観ているこちらに届いてくる、
素敵な技の数々に感服。
「イーヴァアアア！」のひとことだけでもう、胸がキュンキュンしちゃったよー。
何気に音楽の使い方もすごくうまいんだよねえ・・・。
映画館で観れてよかった。

お掃除ロボがウエダハジメ氏の自画像に見えてしょうがなかった。
こいつもかわいいんだ、これがまた。

ホット・ファズ

ホット・ファズ~俺たちスーパーポリスメン!~ [DVD]

• 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
• メディア: DVD

レンタルしてみました。
存分に笑えるアクションコメディ。であるにもかかわらずテンポの良さや伏線の回収の仕方も
見事すぎてちょっと感動しちゃったぞ。グロいシーンもモンティ・パイソンっぽくて俺好み。
イギリス産の笑いはやっぱ肌に合うなあ。

ひさしぶりにかっこいい二挺拳銃撃ちを拝ましてもらいました。シビレタ！

僕らのミライへ逆回転

ものを作る楽しさに溢れた作品。「リメイク」映画を作る登場人物たちの楽しそうな表情を
観ていると、８ｍｍカメラの前でお面をつけたヘルメット被って正義のヒーローをやってた
自分のことを思い出したりしちゃったりして、なんかジーンとこみ上げてくるものがありました。
ものを作ることの魅力、惹きつける魔力が映画中に溢れまくってるのよ。

主人公たちが作る映画同様、この映画の作りは決して「パーフェクト」じゃあない。
でも、ずさんな部分も全部ひっくるめて愛したくなる作品。
そういや、この監督の「エターナル・サンシャイン」もそういう映画だったなぁ・・・と。
音楽の選び方や使い方が相変わらずうまいです。ダンボールの使い方も。

ところで、この邦題の付け方はどうなんだ？損してるよーな気がするぞ、かなり。

http://www.gyakukaiten.jp/

パコと魔法の絵本

映画のカタチをした飛び出す絵本。
とにかくすべてが濃い。画面も演技も演出も。
演劇のノリについて行けるかどうかで好みが分かれそうな映画ではあります。
うまくついて行ければ、後半はぼろぼろ泣けるんじゃないかな？気持ちよく。
原作舞台も観てみたいと思わせた時点で、この映画の勝ち。

音楽の使い方が相変わらずうまくて、かなり涙腺を刺激されました。
すべてが濃い中、パコちゃんが一服の清涼剤に。かわいかったなぁ・・・。

ダークナイト

お金が大好き！とか殺すの大好き！とかイカレちゃって何がなんだかわかりませーん！とか、
そういうレベルの悪人じゃない、「純粋悪」のジョーカーがカッコよすぎ！この演技はすごいわ！
ヒーロー物のお話では最凶の悪役ですよ、この設定は。
ジャック・ニコルソンが演じたジョーカーも大好きだったんだけど、そのはるか上をいっちゃった。
この１作だけでしか観ることができないのが本当に惜しい、惜しすぎる・・・。

映画が始まってしばらくは余裕を持って見ていられたんだけど、
途中から「これはいったいどうやって終わらせるのか・・・」と不安になるくらい徹底的に
追い詰められていくバットマンと徹底的に追い詰めていくジョーカーのおかげで２時間半
鳥肌立ちっぱなしでした。タイトルどおりひたすら暗く、どこまでも暗いお話で、
ずーんと気分が重くなるんだけど、それでも観た後の満足感はすごかった。

前作が「まあ、こんなもんかな？」という出来の映画だったので、今回アメリカで記録的な
大ヒットをしている、というのがピンとこなかったんだけど、観てますます分からなくなりました。
アメリカより日本で受けるタイプのヒーロー話だと思うんだけどなあ・・・・。

デトロイト・メタル・シティ

部分、部分はおもしろいんだけど、話の流れがなんとなーくギクシャクしていて、
とことん笑いを楽しむにはいたりませんでした。じゅーぶん楽しかったけど。

原作マンガのおもしろい部分をピックアップするのは成功、でも繋ぐの失敗、という感じかな？
特にラストバトルのテンポの悪さが気になっちゃってねえ・・・・。んー、なんだか惜しい。
ライブのシーンでは観客にもっとはじけて欲しかった気がするし、なんか台本どおりに
お行儀良く騒いでる感じがしちゃって。カメラを意識しながら暴れてみせてるっつーか。
あと、ぐりとぐらはやっぱマッチョな外国人2人に演じて欲しかったよなあ。眉毛片方剃って。
あれ？けっこう不満点いっぱいでてきちゃったぞ？

カジヒデキの曲とか、携帯の着メロが「恋とマシンガン」だったり、
メタルパート以外の部分に強く惹かれた自分がいたりして。
あと、マツケンの演技。これは見ているだけで楽しかったっす。
マンガからそのままぬけてでてきた感じでね。

闇の子供たち

ハンパな気分で観に行く映画ではなかったなあ・・・・。
人間の嫌な部分をたくさんみせられてぐったりしてしまいました。

ぐったりしたけど、観てよかったなあと思いました。
日々の忙しさに流されると、忘れちゃうこともいろいろあるしね。

崖の上のポニョ

インスタントラーメンがこんなにうまそうに見えたアニメは初めて。
見てるだけで腹がぐるぐる鳴りました。あーインスタントラーメン食いてえ・・・。
その他出てくる食べ物がいちいちおいしそうなんだよなあ。

相変わらず密度が濃い絵に惚れ惚れ。
CGをまったく使わず手描きのみってのがさらに凄みを感じます。
ディズニーの「ファンタジア」じゃないけど、クスリキメキメで見たら
どこへでもトリップ出来そうな、動きと色の奔流なども見どころかな？

最高品質の子供向け映画。子供「向き」映画じゃなくて、子供に向けて
作ってるんだよ、というのがひしひしと伝わるお話の内容。
相手にされてない「大人」としては少々寂しいんですが、
それを紛らわせるべく「ポーニョポニョポニョ・・・」と口ずさんでおります。
中毒性ある歌ですよねえ。

インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

椅子にどっかり座って安心して楽しめた映画でした。
時間はかなーり経ったとはいえシリーズ物だしね！
スピルバーグ作品でこんなにのんびりできたの久しぶりだわ。
残酷描写も幾分ソフトだったし。

３作目のラストがほんともう綺麗に終わったので続編製作には
正直「うーん？」でしたが、このできなら、まあ・・・、おまけとしてアリかなと。
冒険アクション物で、のんびりできたっつーのも問題あるかも知れんけど、
主人公６５歳だし、ルーカスもスピも歳とってたし、そこら辺も勘案して。

と思ってると次は血みどろ残酷映画とかまた平気でやっちゃいそうな感じはしますが・・・・。
期待シテマス。